Uターン移住したからこそ見えてきた街の魅力を発信

Uターンまでの多様なキャリアと働き方

松原海岸「しおまちパーク」の館長を務める廣田さんは、玉名市出身。メーカーに就職し、製造や技術、開発の現場を経験された後、サービスエンジニアとして勤務するなか、インターネット黎明期にいち早くweb関連の業務にも携わりました。

転勤を機に福岡県春日市で7年間暮らした後、両親の介護を機に2003年地元の玉名へUターン。約10年間玉名から博多まで片道1時間半の通勤を続けていました。幸い、勤務先が早くから在宅ワークを導入しており、柔軟に働けたことが支えになったそうです。

趣味から始まったセカンドキャリア。自然体験を伝える活動へ

2年前、長年勤めた会社を定年退職され、現在は趣味とされていたアウトドア活動が廣田さんの次のステージにつながっています。コロナ禍で外出が制限されていた数年前、菊池川を下って遊ぶうちに「自然の中でも体験をもっと多くの人に伝えたい」と感じ、現在の活動へ。「玉名市パルクール協会代表」も務める廣田さんは、フランス発祥の”精神的な鍛錬”を目的とした「パルクール」を取り入れた体づくりや、子どもからお大人まで楽しめる自然体験プログラムを提供しています。

移住者との出会いで再発見した故郷・玉名の魅力

「正直、地元にいた頃は”玉名には何もない”と思っていました」と、廣田さんは語ります。しかし、移住者と交流する中で、玉名の魅力を再発見。「移住者の先輩でもある『HIKE』のオーナーとの出会いも大きな転機となりました。

移住者の視点から玉名の良さを教わることで、私自身も気付けなかった街の価値や魅力を見直すようになりました」。

次世代へつなぐ、誰もが誇れる街づくり

現在は「NPO法人いだてん玉名SC」の活動にも参加され、スポーツ体験イベント「スポーツバイキング」を展開。学校部活動の受け皿が減るなか、子どもたちに多様な運動体験の場をつくり、教育委員会とも協働しています。

「部活動の面において、子育て世代が安心して暮らせる環境を整えることで、移住を検討する方にとっても安心材料になると思います」と話します。続けて、「地元の人が気付けない街の良さを外から来た人に教えてもらい、その声を素直に受け止め、玉名に暮らす私たちが誇れる街にしていきたいです」と語ってくれました。

しおまちパーク

住所〒869-0211 熊本県玉名市岱明町鍋3188
公式サイトhttps://siomachi-park.jp/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/siomachi.park/